bunchinnの自由帳

自由に記録するブログです。

うつと無縁の人生と思っていた(part.1)

 こんにちは、bunchinnです。
 現在私はうつ状態の診断によりしばらく休職をしています。自分で自分を見つめ直すために、発症に至った経緯や考えなどを記録していきたいと思います。今回は、「うつは甘えでは無い」という事についての考えを書いていきます。


 僕はうつと無縁の人生と思っていました。僕は、明るく社交性が高く、困難な課題を乗り越える馬力と根性を兼ね備えていました。同僚からは次代のエースと期待され、自信に満ち溢れていました(すごい自己評価が高いですが、病期になる前は本当にそんな事を思っています。)。そんな私は発病する前は、うつは気の持ちようでなる病と思っており、「うつは甘え」という考えを持っていました。
 しかし、いざ自分がうつになると、今までに出来ていた簡単な事が出来なくなりました。症状がピークの時は、メールを読んで意味を理解する事が出来なくなりました。また、会議に出席しても取引相手の言っている事が理解できず何度も聞き返す&自分の意見が纏まらず発言に詰まる(この時は上司に助けてもらいましたが)ようになりました。勿論この段階に来ていた時、身体にも異常が起きていました。夜12時に寝て2-3時に起きる中途覚醒があり、起きた後は眠る事が出来ませんでした。また、食用不振があり、酷い時には一日一食うどんしか食べる事が出来ない状態で、体重は2ヶ月で凡そ7kgくらい減少していました。この様に、行動面・身体面で明らかな異常が起きていました。愚かな事ですが、自分がうつになってやっと「うつは甘えでは無く、病気である」ということを身をもって理解しました。

 一般的に、「うつはの病気」と捉えられています。その認識のため、気の持ちようで何とかなる、うつになる人は頑張らないで甘えている風に考えられてしまうのかと思います。そもそも心は脳が作り出すものですので、「うつはの病気」と捉えるべきと思います(医学的には脳の病気として治療されます、、、)。気の持ちようだけで何とかならない病気です。
 心という視覚化できず、また物質的で無いものが病気になるという認識が広まっているが故、うつは甘えであると思われているのでは無いかと思います。うつは、脳という物質として存在する身体の一部分に異常が起きています。そういう事実をきちんと知れば、治療が必要な病気として比較的すんなりと納得できるのでは無いのかと思います。(例えば、がんの場合、外科手術で病巣を取り除く、抗がん剤を用いた投薬治療などを行います。それと同じように、うつの場合、精神療法、薬物療法、カウンセリング等を行い脳を治療するというように。)


 これまでの人生「うつは甘え」であると認識していました。そのため、自分がうつになった事が許せませんでした。ただ、医者やカウンセラーとの会話や、本を読んだりして知識をつける事で、治療が必要な病気とやっと認識できたように思います。うつを発病して約半年かかってやっと、この認識に至り80%程度ですが受け入れる事が出来たように思います。うつを受け入れる事が出来ていなかったため、治療が遅れてしまっていると感じています。主治医からは「休養と自分の好きな事をして過ごして下さい」と指示がありますが、仕事につながる勉強をしたりとか仕事の事を考えて焦ったりなど全然気が休まっていなかったように思います。最近になってやっと自分の好きな事を好きなようにやれているかなと思います。
 
 自分を許せるようになった時に初めて、うつが治るだろうと思っています。今は、うつを受け入れる事が出来つつありますが、まだまだ自分を許せそうにありません。長い旅になりそうです。